岡崎京子のマンガと秋口付近
制作メモ 2017.09.13
PINKやヘルタースケルターの著者で90年代のおしゃれ漫画家岡崎京子の話が昨日出ていたので、それっぽいのを。
彼女の漫画の中に出てくる若い女の子は、そこで時間が止まっているようで前にも後ろにも行かないアンニュイな90年代の空気そのもののような気がします。岡崎さんは交通事故で現在は漫画が描けない状態。
浪人の時、少しずつ朝晩がさわやかになってきてこういう色の光になってくると、タバコがすごく美味しくなってきて馬鹿みたいに吸っていたなあとか思い出します。
新宿二丁目の予備校裏の公園はライブハウスのスモークが焚かれたみたいにオジサンたちのタバコの煙に溢れていて、ちょうど岡崎京子のマンガに出てくるような年齢のわたしはブランコに乗って缶のブラックコーヒー片手にセブンスターと相場は決まってました。
公園での日向ぼっこのあとは、地下のルノアールに移るか新宿御苑なんかに行って、本を読みながらディスクユニオンで買ったCDを聴いてみたりしてました。
そういう日は前日に浴びるように飲んだお酒のせいで身体が動かないのです。
28歳のこの季節あたりで時間が止まってしまえばいいのにとかちょっと思うのは、
90年代に今の私くらいだったひとに向けたネットニュースが、すごろくの上手いあがり方みたいな生き方を説くようなものばっかりだからなのかもしれませんね。