20代を振り返って 制作メモ2019.04.11

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20代でいる時間もあと8時間程となりました。

最後の絵は人魚姫シリーズの一作目でした。


さらに20代の最後は、29(ニク)に因んだのか両足の肉離れとともに過ぎ去りそうです。笑。

痛みがきついっす!陸を歩くたびに、激痛が走っていた人魚姫の気持ちが分かる!痛い!

 

思えば10年前、20歳になった4月。

一浪を経て東京芸大に入学し、

親元を離れて絵描きを目指して一人暮らしを始めました。文字通り世間をよく知らない小娘でした。笑


それから10年経って、展示会に出して頂いたり、絵をご購入していただいたりと、決して平坦な道ではありませんでしたが、絵描きを辞めずに続けることが出来ています(他にも職業が色々と増えましたが)


この10年間は”自立から自律へ”の時間でした。

家族を始め、20代の半分以上を過ごした東京芸大、大学院の恩師坂口先生を始め、たくさんの素敵な大人のみなさまに囲まれて、自分ひとりで立つ”自立”に向かって、あたたかく見守って頂いた時間だったと感じています。


自立していくにあたって、絵描きという職業は自営業ということもあり、勤め人である親から教育された労働に関する考えは、全然通用しなかったなあというのが正直なところでした‥。

20代前半、未だ親の庇護下にあった頃は、そのあたりの自由が利かないことが多く、制作以外のエネルギーロスや、ストレスが非常に多くて、あまり成果が出せなかった部分が大きかったなあと感じます。


もし、親御さんとの関係で悩んでいたり、エネルギーロスが多いなあと感じている20代くらいの方が読んでいましたら断言します。

 

一秒でも早く、

一人で自分を賄って稼げるようになってください。

親と、対等か干渉されない立場に

1秒でも早く努力して到達してください。

そこがあなたのスタート地点なのです。

 


今あなたが消耗しているのは、

自律していないからです。

そのために、まずは自立することです。簡単なことです。家を出て暮らしていくことです。

それは自分の力で、労働することを学んだり、創造していくことで自分ひとりの力で生きていくことです。

一人の人間として親に認識してもらうことです。

 

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確かに社会は階層で出来ている部分も多くて、生まれた場所で決まってしまう部分もあるでしょう。

そして、人は生まれた階層を越えたり横断することが意外に出来ない生き物で、進化も無く終わっていくことが多いと思います。

よほど能動的に生きない限りは、想像できる範囲、自分の限界突破が出来ない人が殆どなのです。

 

なので、実は中途半端に上のほうに居ると、なんとなく満足した気になって燻ってしまう方が、意外と多いのかもなあと感じています。

もちろん、与えられたリソースを上手く使って、その中で生きていく人も沢山居ますし、腐っていく人も沢山居るということです。


そして、もしあなたが、この"階層の差"に出会えたとすれば、それが自分自身の能力を非常に鍛えてくれる部分もあって、そうやって鍛え上げられた能力を、他人は”才能”と言うのかもしれませんね。


ともかく、諦めないで自力で頑張ってみる事。逞しく生きることです。

自分のした事 をコツコツと増やしていくしかないのです。

 

絵描きを続けるためには、常に自分が限界突破しないといけない事に、強制的に向き合うことになります。

進化しないと、続けていけないのです。

 


あと世の中は思ってる以上にニセモノが多いですね。ニセモノはあなたに美味しい話をしてくれるでしょうが、あなたのした事を祝福はしてくれません

これは絵を描き続けていて知ったことです。

なぜ美味しい話をするかって、あなたを消費したいからでしょう。

 


だから、祝福してくれて、

自分を大切にしてくれる人を、

10倍返しで大切にしなきゃダメなのですね。

 

そんな訳で、

20代を大切に見守ってくださった皆様へ、

ともかく凄い作品を作って

10倍返しの30代にしたいと思います。

30代の工藤萌子も宜しくお願い申し上げます。

 

本日はこのあたりで🌱